ベクトル - vec, bm, hat
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ここでは\(\LaTeX\)で、ベクトルを出力する方法を紹介します。
矢印のベクトル(vec, overrightarrow)
文字の上に矢印「→」を使ってベクトルを表現する場合は vecコマンド か overrightarrowコマンドを使います。
コマンド | 出力 | |
---|---|---|
\vec{a} | \(\vec{a}\) | |
\overrightarrow{a} | \(\overrightarrow{a}\) | vecコマンドに比べて、少し矢印が大きく長くなっています。 |
使用例
それでは「矢印のベクトル」の使用例をみてみましょう。
\(\LaTeX\) のサンプル
\vec{a} = \vec{b} + \vec{a} \\ \overrightarrow{a} = \overrightarrow{b} + \overrightarrow{a} \\ \vec{AD} = \vec{AB} + \vec{AC} \\ \overrightarrow{AD} = \overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}
出力
\[
\vec{a} = \vec{b} + \vec{a} \\
\overrightarrow{a} = \overrightarrow{b} + \overrightarrow{a} \\ \vec{AD} = \vec{AB} + \vec{AC} \\
\overrightarrow{AD} = \overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}
\]
このように矢印のサイズが異なるので、お好みのコマンドを使いましょう。
太字のベクトル(bm)
太字の斜体(ボールドイタリック)でベクトルを表現する場合は bmコマンドを使います。このコマンドを使うには bmパッケージの読み込みが必要です。プリアンブルで次のように読み込みましょう。
\usepackage{bm}
コマンド | 出力 | |
---|---|---|
\bm{a} | このようにボールドイタリック体になります。 |
使用例
それでは「太字のベクトル」の使用例をみてみましょう。
\(\LaTeX\) のサンプル
\documentclass[a5j]{jarticle} % パッケージの読み込み \usepackage{bm} % 本文 \begin{document} $$ \bm{a} $$ \end{document}
出力
単位ベクトル(hat)
単位ベクトルは上で紹介した bmコマンドにハットをつければ、OKです。hatコマンドを使いましょう。
コマンド | 出力 | |
---|---|---|
\bm{\hat{a}} | このようにボールドイタリック体にハットがつきます。 |
使用例
それでは「単位ベクトル」の使用例をみてみましょう。
\(\LaTeX\) のサンプル
\documentclass[a5j]{jarticle} % パッケージの読み込み \usepackage{bm} % 本文 \begin{document} $$ \bm{\hat{x}} + \bm{\hat{y}} + \bm{\hat{z}} $$ \end{document}