場合分け - array, cases
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ここでは \(\LaTeX\) の場合分けを array環境とcases環境を使って、出力する方法を紹介します。
場合分けとは条件によって、
\[ f(x) = \left\{ \begin{array}{ll} 1 & (x \geq 0)\\ 0 & (x < 0) \end{array} \right. \]このように複数行に渡って記述する数式のことです。
それでは出力方法をひとつずつみていきましょう。cases環境の方が記述が簡単です(amsmathパッケージが必要)。
場合分け - array、left、right
まずは、array環境の出力方法をみてみましょう。
コマンド | 出力 |
---|---|
\left\{ \begin{array}{ll} 値1 & 場合1 \\ 値2 & 場合2 \end{array} \right. | \[ \left\{ \begin{array}{ll} 値1 & 場合1 \\ 値2 & 場合2 \end{array} \right. \] |
- array環境を「\left\{」「\right.」を使って、囲みます。
- 条件の「列数」は「{ll}」のところで指定します。2列なら「{ll}」、3列なら「{lll}」です。
「l」は横の位置パラメータで、r(右)・l(左)・c(中)の3つがあります。出力をみながら、使い分けましょう。 - 列の間には「&」を入れます。
- 条件の行末には改行「\\」を指定します。
使用例
場合分け「array環境」の使用例をみてみましょう。
\(\LaTeX\) のサンプル
f(x) = \left\{ \begin{array}{ll} 1 & (x \geq 0)\\ 0 & (x < 0) \end{array} \right.
出力
\[
f(x) = \left\{
\begin{array}{ll}
1 & (x \geq 0)\\
0 & (x < 0)
\end{array}
\right.
\]
場合分け - cases
次は cases環境の出力方法です。amsmath パッケージが必要です。
コマンド | 出力 |
---|---|
\begin{cases} 値1 & 場合1 \\ 値2 & 場合2 \end{cases} | \[ \begin{cases} 値1 & 場合1 \\ 値2 & 場合2 \end{cases} \] |
- 列の間には「&」を入れます。
- 条件の行末には改行「\\」を指定します。
使用例
場合分け「cases環境」の使用例をみてみましょう。
\(\LaTeX\) のサンプル
f(x) = \begin{cases} 1 & (x \geq 0)\\ 0 & (x < 0) \end{cases}
出力
\[
f(x) =
\begin{cases}
1 & (x \geq 0)\\
0 & (x < 0)
\end{cases}
\]