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\(e^x\) のマクローリン展開

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ここでは \(e^x\) のマクローリン展開を導出します。

\(e^x\) のマクローリン展開

\(e^x\) のマクローリン展開を求めると

\begin{aligned} e^x \: &= \sum_{n=0}^{\infty} \frac{1}{n!}x^n \\ &= 1 + x + \frac{1}{2!}x^2 + \frac{1}{3!}x^3 + \cdots \qquad (-\infty < x < \infty) \end{aligned}

になります。

導出

\(f(x)\) のマクローリン展開は

\[ \begin{aligned} f(x) \: &= \sum_{n=0}^{\infty} f^{(n)} \frac{x^n}{n!}\\ &= f(0) + f^{\prime}(0)x + \frac{f^{\prime\prime}(0)}{2!}x^2 + \frac{f^{\prime\prime\prime}(0)}{3!}x^3 + \cdots + \frac{f^{(n)}(0)}{n!}x^n + \cdots \end{aligned} \]

で与えられるので、まずは

\[ \Bigg(\frac{d^{n}}{dx^{n}} f(x)\Bigg)\Bigg|_{x=0} \]

を求めましょう。

\begin{aligned} f(x) = e^x \end{aligned}

とおくと、

\begin{aligned} f^{\prime}(x) \: &= e^x \\ f^{\prime\prime}(x) \: &= e^x \\ & \vdots \end{aligned}

なので、

\begin{aligned} f(0) \: &= 1 \\ f^{\prime}(0) \: &= 1 \\ f^{\prime\prime}(0) \: &= 1 \\ & \vdots \end{aligned}

となります。これらをマクローリン展開の公式に代入すると、

\begin{aligned} e^x \: &= 1 + 1 \cdot x + \frac{1}{2!}x^2 + \frac{1}{3!}x^3 + \cdots \\ &= 1 + x + \frac{1}{2!}x^2 + \frac{1}{3!}x^3 + \cdots \\ &= \sum_{n=0}^{\infty} \frac{1}{n!}x^n \end{aligned}

になります。これで \(e^x\) のマクローリン展開を導出することができました。

収束半径

ダランベールの判定法を用いて、収束半径を求めます。

\begin{aligned} a_n = \frac{1}{n!}, \quad a_{n+1} = \frac{1}{(n+1)!} \end{aligned} \begin{aligned} L \: &= \lim_{n \rightarrow \infty} \Big| \frac{a_{n+1}}{a_n} \Big | \\ & = \lim_{n \rightarrow \infty} \Big| \frac{1}{(n+1)!} \Bigg/\frac{1}{n!} \Big | \\ & = \lim_{n \rightarrow \infty} \Big| \frac{n!}{(n+1)!} \Big | \\ & = \lim_{n \rightarrow \infty} \Big| \frac{1}{n+1} \Big | \\ & = 0 \end{aligned}

なので、収束半径 \(R=1/L\) は

\[ R = \infty \]

になります。

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